最近「IT投資」という言葉が企業規模かかわらず聞くことが増えているかと思います。
googleで「IT投資」「IT投資とは」で検索しても詳しい説明はなかったりします。
みなさんにとって「IT投資」ってどんなイメージですか??
・・・・・新しいパソコンを買って、業務に使うこと・・・・・
「IT投資」だけの言葉でいうとぼんやりとIT情報機器の購入となりそうです。
この言葉は思ったより難しいのかもしれませんね。
ところで、経済産業省が2014年に「攻めのIT投資について」説明した資料があります。
https://www.itc.or.jp/news/dlfiles/itcc2014_06.pdf
攻めだけあって「IT投資」によって企業の稼ぐ力を強くするという話です。
従来の社内業務の効率化ではなく、より多くの利益を得るための「IT投資」を説明しています。
納品書や請求書の伝票を手書きで出されている会社もまだあるのですが、すでにパソコンで伝票作成されている会社が大半です。
そのうえで「IT投資」をというと
「うちの会社はパソコンで納品書や請求書、社内管理資料を出力しているから十分IT投資しているよ」
「業務効率化にパソコンやソフトに十分お金を使った」
ということになります。ここでは業務効率化へのIT投資を「守りのIT投資」と定義されています。
・業務効率化する「守りのIT投資」
・稼ぐ力を強化する「攻めのIT投資」
一番最初に紹介した「IT投資」とはこのふたつになります。
ほとんどの企業では「守りのIT投資」が行われ、業務効率化へのIT投資は終了しています。結果、IT投資は業務の管理に大変有効だとわかりました。
ただし、投資した金額の回収はできたかどうかというと難しい判断となりそうです。どちらかというと隣の会社が「守りのIT投資」をして業務効率化をしたからうちの会社も業務効率化といった感じで回収は二の次だったかもしれません。
最近の会社ではお金を使うにも、その効果を常に考えるようになってきました。たとえ「社長の飲み代」にしても会社のお金を使う場合そのような考え方をされる会社がかなり増えています。
もし「IT投資」によって業務効率化だけでなく稼ぐ力を強化することができるのなら、いかがでしょう。
稼ぐ力を強化する「攻めのIT投資」をするべきと思います。
ただし、条件付きですが。
先ほどお話ししたように今の会社では効果を常に考えるようになっています。稼ぐ力を強化する「IT投資」についても効果を考える必要があります。
その効果を考え見込みがたつ時に「攻めのIT投資」をすべきと考えます。
知り合いからインターネット集客したらうまく儲かったと聞いた、だからうちの会社でもというのはよく聞く話ですし「守りのIT投資」とおなじ理屈となりの会社がしたから・・・・です。
その効果は「守りのIT投資」と同様投資金額の回収は二の次、稼ぐ力はついたかどうかわからないとなりかねません。一般的に先にやった人のほうがたくさん稼ぐしあとから同じことをするとそんなうまくいかないといわれます。
「攻めのIT投資」は会社のどの部分にどのようなITを導入するか、仕組みをよく検討する必要があります。よその似て非なる仕組みにてその会社オリジナルの稼ぐ力を作ること、その投資金額以上に稼げる仕組みをIT化します。
ここまで考えると「IT投資」はパソコンを買うというより仕組みを考えることが大半となります。
そして仕組みを上手に考えられるかどうかがカギとなっています。
おなじパソコンやIT情報機器を買っても効果は全く別のものとなります。
上手に仕組みを考えることが現在の「IT投資」となっています。決してパソコン購入だけで「IT投資」ということではなくなっています。